小さいころから、パンが好きでした。
もしかしたら、アレルギーで食べるのを制限されていた反動もあるのかもしれません。
リバウンド??
働きながらも、いつか定年退職して時間ができたらパン修行したいなとか思っていましたが、
友達に誘われて、それよりも早くパンを習い始めることになりました。
はじめのころはともだちと一緒に通っていたのですが、
すぐにともだちがママになり、私一人で行くことになりました。
パン教室はたくさんあるので、一概には言えないかもしれませんが、
私がはじめに通っていた教室は、一回に一種類のパンを作る教室でした。
なので、レッスンの半分(もしくはそれ以上)が発酵待ちやベンチタイムや焼き上がり待ちなどの待ち時間でした。
その間、ほかの生徒さんや先生と、時間を忘れておしゃべりタイムでした。
仕事に追われる毎日の中で、そんなひとときがとても贅沢な時間だった気がします。
しかもパンをこねているととても癒されるんです。
私はパン作りにどんどんはまってきました。
そして、もっといろいろなパンを作ってみたいと思い、天然酵母を習ったり、パン講師の資格をとったり、パン屋さんにもぐりこんだり
ついには仕事をやめてしまいました。
パンは奥が深く、レシピ通りに作っているつもりでも、その日の天候や気分によって出来栄えが変わったりします。
そんな中で、毎日朝から晩までパン教室に通っているときは、正直、パン作りが楽しいという気持ちを忘れてしまったときもありました。
昔よりも確実に上達はしているはずなのに、ダメな点ばかりが目について、先生や周りのセミプロみたいな生徒さんたちと比べて、
落ち込んだりもしました。
そんなときに、パンを習い始めた時の楽しかった気持ちをふと思い出しました。
パンを作ることはしんどいことではなく、楽しいことだったんだなと。
そして教室をするにあたって、わたしはパン作りの楽しさを伝えられる教室にしたいなと思いました。
もっと上達してもっとおいしいパンが作れるようになりたいと思います。
そして、生徒さんにパン作りって楽しいなと思ってもらえるようになることが、私の目標です。